渋井ジャーナル

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神奈川県警察

神奈川県警、警官の覚醒剤使用事件を組織的に隠蔽する

投稿日:2019年10月18日 更新日:

少し前の話になりますが、神奈川県警では警察官が覚せい剤を使用した事件を組織的に隠蔽したことがあります。結局、3年後にバレてしまい、警察官9人が立件され、県警本部長を含めた5人が有罪判決を受けました。

詳しく述べますと、1996年から県警の警察官は飲食店で知り合った女性と不倫をし覚せい剤を使用するようになり、12月12日に妄想に取り憑かれるようになり課の当直に電話をして赴き、薬物使用を自供しました。腕には注射痕があったようです。

翌日には警察不祥事などの取り調べを行う監察官に報告が行き、その後に県警のトップである本部長に警察官が覚せい剤を常習していたことが伝えられていたようです。

そしてその本部長は現職の警察官が覚せい剤を常習していたことを組織的に隠蔽することを決定しました。覚せい剤を常習していた警察官は、尿検査で覚せい剤の陽性反応が出なくなるまでホテルに軟禁し、のちにその警察官を不倫を理由に免職させました。

1999年には全ての事実が発覚し、免職させられた警察官は覚せい剤取締法違反で起訴され、懲役1年6月・執行猶予の有罪判決が言い渡されました。

組織的に隠蔽を行った当時の県警本部長、警務部長、生活安全部長、監察官室長、監察官の5人が犯人隠匿罪・証拠隠滅材で起訴されました。本部長経験者が現職当時の犯罪で刑事被告人となるのは初めてのことです。最終的に5人に対して執行猶予付きの有罪判決が言い渡されたのです。

この事件を概観して見えてくるものは、本部長の権限の強さです。警察の本部長クラスになれば、現職警察官の犯罪をもみ消すことができるという事実は、警察機構は内部の警察不祥事でさえ簡単にもみ消せるということでもあります。

警察は治安を維持するために存在していますが、その警察が治安をみだしているようでは警察の存在意義そのものに疑問を持ってしまいます。

ちなみに、この事件の6年後にこの隠蔽事件の主犯格だった本部長の息子が、クラブきっずというホームページで児童の盗撮画像や死体画像を掲載していた「くらぶキッズ」事件で起訴されることになるのは別のお話です。

-神奈川県警察

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